Vol.3 政治とカネ 私たちの税金が使われ放題の謎!

ゲスト:上脇博之さん(法学者・神戸学院大学法学部教授)

<メインテーマ> 
「政治とカネ」私たちの税金が使われ放題の謎!

今回のゲストは、「政治とカネ」問題を追及し続ける上脇博之(かみわきひろし)さん。この番組では、大きなメディアでは発言することがなかなか難しい「政治とカネ」のタブーに、ずばずばと斬り込みます!

前半は、「政治資金問題から見える『維新の正体』」というブログを書き、カネにクリーンな政党をアピールする日本維新の会が、実はカネにクリーンではないという事実を告発している上脇さんから、あの「丸山穂高議員」についての疑惑を聞きました。上脇さんは「文書通信交通滞在費」の矛盾を発見。資金管理団体の収支報告から透けて見えた「疑惑」について語ります。「維新が責任を取って辞職させるべきだ」とおっしゃる上脇さん、しかし当の議員は糾弾決議が通っても議員にしがみつくつもりのようです。

代わって後半は、自民党についてです。私たち国民の税金が元でもある「政党助成金」。自民党本部で言えばその会計の約7割が政党助成金に依存しているといいます。圧倒多数政党だけにそうはなるも、小選挙区制の矛盾により私たち国民ひとりひとりがどのような思想を持とうが、どのような政党を支持しようが、有無を言わさず大部分が自民党の政策、活動を支援していることになってしまっている現状があります。民主主義の在り処を憂うより他ありません。

つづいては、永田町のブラックボックスとも言われる「政策活動費」と「内閣官房機密費」について。使途不明の理由は、開示請求も会計監査も及ばない全くもって異常な制度というより他なく、何十億というカネが湯水のように何処へと消えている。恣意的な国会対策、買収、マスコミを通しての世論扇動など、国民が納得できない目的外支出を誰がチェックできるのか。機密というなら時限式でもよいので国民にその使途が開示される仕組みが必要であると上脇さんは訴えます。

今回の「路上のラジオ」で、私たちが国や自治体に差し出す税金が、一体どのような行く末を辿っているのか、現実から目を背けることなく、じっくりと考えてほしいと思います。

<週替りコーナー>
「3.11を忘れない」電話インタビュー:小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
~原発の「安全性」などどこにもない~

世界中の地震学者が警鐘を鳴らす東海地震。その予想震源域のど真ん中に浜岡原発があるのだと小出さんは教えてくださいました。この驚愕の事実を前に、日本の原子力政策を肯定できる人がどれだけいるでしょうか?原子力災害のリスクを避けるため、また大量の放熱を冷ます仕組みとして、原発はどうしても「海」に面した「地方」にしか立地し得ない。だが地震大国の日本において海岸では3.11のような津波は避けられない。この圧倒的な矛盾と差別を抱える原発を、あなたはどうしても必要なのだと主張できますか?誰もが最新に支えられた発電技術だと思い込んでいる原子力発電を、小出さんは、効率が悪く、環境に最も悪い「古めかしい機械」だと言い切ります。東日本大震災が起きるずっと前から、日本の原発政策と原発そのものの存在に警鐘を鳴らし続けてきた小出さんに、今回もじっくりとお話を伺います。