Vol.124 鼎談「3.11から12年。原発の中と外から脱原発を訴える」
ゲスト:森重晴雄さん(原子核工学研究者) / 小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
テーマ:「3.11から12年。原発の中と外から脱原発を訴える」
ゲスト:森重晴雄さん(原子核工学研究者)
小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教) *電話インタビュー
今年3月11日で、東日本大震災による福島第一原発事故から12年が経ちます。今、岸田政権は、エネルギー危機で不安をあおる中、老朽化原発の運転延長、再稼働や新規増設など、次々に原子力政策を推し進めていきます。そしていよいよ福島では、汚染水の海洋放出が開始されます。
これまで、国も東京電力、ゼネコンやマスコミも、誰一人として3.11の責任を取らない中、政府はメディアをにぎり情報統制を続け、あるいは東京オリンピックなどでお祭り騒ぎを仕掛けるなどして、国民に早く原発事故を忘れさせようと躍起になって来ました。
そこで「路上のラジオ」では、この12年の節目に、3.11原発事故によるおびただしい犠牲を無駄にしないためにも、そして将来に同じような惨事を繰り返さないためにも、ほとんど報道されていない、あるいは正確に市民に開示されていないフクイチの真実、そしてフクイチの「今」についてレポートします。
教えてくださるのは、原子核工学の研究者であり、三菱重工在籍中に四国電力・伊方原発3号機の建設に携わったことがあるスペシャリスト、原子炉耐震設計についてもたいへんお詳しい森重晴雄さん。そしてもうひとり3.11以前から一貫して原発の危険性を発信し続けておられる元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんです。いわば原子炉を作ってきた側と脱原発を求める側といった構図にはなりますが、お立場が違うお二人が、決してあってはならない原発事故を経験して共通して願うこととは、一刻も早いフクイチ事故の収束と、この国のデタラメな原子力政策を正すことでした。
番組のっけから衝撃的な証言が飛び出します。フクイチの水素爆発の驚くべき経緯、機能するはずもない非常用電源設備など、ただ唖然とするしかない恐るべき事実がわかりました。そして60年越えの老朽化原発が危険極まりない理由、汚染水を止めるために一番必要なことは何なのか、そして何より今、震度6以上の地震が福島を襲ったときに起こる大惨事を防ぐためにできることとは?お二人には、科学的エビデンスを元に、リスナーにもわかりやすく教えていただきました。
あなたもこの12年の節目に、今一度、3.11で一体何が起こったのか、そしてそれはなぜ起こったのかを思い出し、今後私たちがすべきことは何なのかについて、しっかりと確かめていただければと思います。聞き応えたっぷりの60分、どうぞ最後までごゆっくりとお付き合いください。
00:03 前枠 TM~
02:59 本編 Jingle~
55:50 後枠 ETM~
57:52 アナ尻
60:00 曲尻 ~FO
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