Vol.155 ふたつの特集「万博崩壊、どこが身を切る改革か?」と「核燃料中間貯蔵施設建設に揺れる祝島からの報告」
ゲスト:藤永のぶよさん(おおさか市民ネットワーク代表)※特集1
特集1:「万博崩壊、どこが身を切る改革か?」
大阪夢洲の万博・カジノの建設問題について再び特集します。藤永さんによれば、万博の建設費はパビリオン等の建設費に2,350億、インフラ整備費に1,129億とどんどんと膨れ上がり、その内夢洲の土壌改良だけで市民の税金が約790億円も使われているといいます。藤永さんは、これらをきっぱりと「詐欺」だと言い切ります。公共事業としての万博を大義名分に巨額なインフラ開発費用を公費で賄い、のちのカジノ誘致の基盤整備をやってのけようという魂胆が見え見えなのです。カジノは間違いなく民間の利権であるので、まさしく国民を欺く詐欺行為と言えそうです。そしてPCBやダイオキシン等化学物質で汚染された島で建設労働者は過酷な労働を強いられ、パビリオンはプレハブのはりぼて、世界一の木造建築のために大量の樹木を伐採するのだとも言います。脆弱な交通インフラから大渋滞も予想され、故に大気汚染も心配ですし、終幕後は莫大な産廃が残るだけでしょう。それらすべてが「いのち輝く未来社会のデザイン」どころか、命を危険に貶めるデザインであり、SDGsを真向から逆に行くデザインであると言えそうです。
そして藤永さんが今、情報公開請求しながら検証を進めているのが、カジノ業者への賃料談合です。不動産鑑定業者の選定疑惑、そしてそれら鑑定業者が出して来たきれいに揃った見積額と、まさかのきれいにそろった同じ計算ミス。そもそも鉄道駅ができるのになぜか隣の島のコスモスクエア駅が最寄りとされる条件設定など(IRは「考慮外」としている)、調べれば調べるほどおかしなことばかりが噴き出してきます。もはやフェイクの塊と化した大阪IR開発を一刻も早く止めなければなりません。リスナーの皆さまとともに考えます。
特集2: 「核燃料中間貯蔵施設建設に揺れる祝島からの報告」
取材報告:西谷文和(フリージャーナリスト)
後半は、山口県祝島からの報告です。1982年に表面化した中国電力による上関原発設置計画は、上関町で唯一離れた島である祝島島民を中心とする反対運動で事実上中断、延期といった歴史を繰り返して来ました。その中で、自然豊かな平和な町が賛成派、反対派で分断されてきました。そしてその上関町に、今度はなんと核燃料中間貯蔵施設の建設計画が持ち上がったと言います。そこで当番組パーソナリティのフリージャーナリスト西谷文和が、祝島に急行。11月4日5日に現地取材をして参りました。祝島住民の生の声に耳を傾けていただきたいと思います。
00:03 前枠 TM~
04:04 特集1前半 Jingle~
23:07 特集1後半 Jingle~
43:24 特集2 Jingle~
54:40 後枠 ETM~
56:07 アナ尻
60:00 曲尻 ~F.O
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