Vol.166 佐高信さん「刷新本部を刷新せよ!」
ゲスト:佐高信さん(評論家)
今回のゲストは、評論家の佐高信さんです。佐高さんは、一貫した庶民目線で、日本の政治や経済の課題について、深い知識と鋭い洞察力、そして清々しいまでの毒舌で評論されておられます。この「路上のラジオ」にも度々ご出演いただいていますが、毎回新たな気づきを運んでくださいます。
自民党のパーティー券裏金事件については、またもや検察は腑抜けており、池田佳隆は逮捕されるも、その多くは会計責任者だけが罪に問われることになりそうです。そして、岸田首相が本部長を務める「政治刷新本部」なるものには、最大派閥のアベ派清和会から10人が入りましたが、そのうち実に9人がキックバックを受けていた疑いがあるというのですから、ブラックジョークでしかありません。巨悪は常に逃げ続け、舌の根が乾かぬ内に、また大罪に手を染めては、しらばっくれる。そんな自民政権が延々と続くその背景には、脈々とつながる権力の腐敗があります。近現代の日本政治史にたいへんお詳しい佐高信さんには、主要政治家の相関図を紐解いていただきながら、なぜに現代の自民党がこのように地に堕ちてしまったのかについて検証します。前半では、逃げ切った政治家の典型として、ロッキード事件やリクルート事件の黒幕、中曽根康弘について言及。岸信介、安倍晋太郎、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三と連なる系譜を追いながら、自民党の根源的な暗部に迫ります。そして明確に見えて来たのが、今回の裏金事件の主犯はやはり森喜朗、実行犯は安倍晋三ではないのか!? ということでした。
半グレ集団としか言いようがない政治家たちは、まだまだいます。もはや茶番でしかない万博・カジノ、松本人志の女性上納疑惑で膿が出始めた吉本興業、それらと深い関係を持つ維新政治などはその筆頭でしょう。大手メディアが劣化する中で次々と連鎖する政治腐敗に国民は、はっきりNo!を突きつける必要があります。無論、重要なのが野党の結束なのですが、野党第一党は変質しつつあるようです。そこで番組後半では「財務省の軍門に下った立民幹部」と題して佐高さんに伺います。岸田内閣の支持率が最低レベル、かつ維新も万博で逆風の中、本来ならば野党にとって大きなアドバンテージではなかったのか?
思えば今、パーティー券裏金事件で渦中のアベ派は、イラクへの自衛隊派遣について「有害無益でしかない」と国会できっぱりと言い切った故・中村哲さんに、汚いヤジの集中砲火を浴びせたのではなかったか!今こそ私たちは中村哲さんの無念と遺志を受け継ぎ、平和な国を築き、カネではなく命を尊ぶ社会を作っていかねばならないと、心底思わされたインタビューとなりました。
今回も聴き応えたっぷりの60分、どうぞ最後までじっくりとお付き合いください。
「万博崩壊・どこが身を切る改革か!」西谷文和・内田樹・金子勝・たつみコータロー・他著(せせらぎ出版)
00:03 前枠 TM~
03:22 前半 Jingle~
29:49 後半 Jingle~
55:03 後枠 ETM~
56:42 アナ尻
60:00 曲尻 ~F.O
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