Vol.219 内田樹さん「維新、立花、トランプを利用する面々。倫理観なき『その場ビジネス』」

ゲスト:内田 樹さん(思想家)

今回のゲスト内田樹さんは、神戸市で武道と哲学研究のための学塾「凱風館」を主宰している思想家でいらっしゃいますが、この番組では毎回、現代社会が抱える課題を、ぶれない思想と、聡明な頭脳、わかりやすい言葉でずばりと解析してくださいますので、毎回楽しみにしているリスナーも多いと思います。今回もそんな内田先生にお話を伺うべく神戸の道場「凱風館」におじゃまして、お話を伺って来ました。

まずは、兵庫県知事とデマ拡散選挙について伺いました。本件に絡み3名の方が自死されているという異常事態の中、斎藤知事本人はまるで壊れた機械のように冷たく無機的な対応・コメントを繰り返すばかり。他方、N国立花とその信者は、ネット上で暴れ続けます。内田先生は、国内外も含め現代社会は例えば極右と極左といった両極端な思想にあふれ、その倫理なき発信が、ネットという虚構の社会で無秩序に膨張し続けている問題的を諭します。

そして番組後半では、トランプ政権についても取り上げますが、彼に象徴されるような強者の論理を用い相対的優劣で社会を束ねようとするならば、自分以外の人間を無能、無力にする必要が生じます。そのために分断がますます深まり、人間社会の平穏は大きくバランスを崩していくと内田先生は指摘されます。さてさて、そんな歪んだ世界への処方箋はどこに?立ち向かうには、ますます確かなまん中層(穏健派含む中間層)の成熟が鍵になることだけは確かです。

今回のインタビューでは、のんびりゆったりヴィジョンを発信することで皆を安心させる、そんな言論活動こそ今求めれているのでは、といった内田先生の言葉が印象的でした。「路上のラジオ」もますます頑張って参ります。第219回、最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
02:50 前半 Jingle~
30:15 後半 Jingle~
53:15 後枠 ETM~
55:21 アナ尻
60:00 曲尻 ~F.O

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