Vol.221 ふたつの特集 ①小出裕章さん電話インタビュー ②西谷文和ひとり語りレポート
ゲスト:小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
ふたつの特集
特集1:「政権を変えないと日本沈没?政府の暴走を検証する」
小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)電話インタビュー
前半は、お馴染み元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんに、お電話でお話しを伺います。これだけ巨大地震が頻発する日本列島において、ひたすら原子力発電に固執する石破政権。この国は、福島第一原発事故という甚大な被害を経験したというのに、全くその教訓を活かすことも反省もありません。昨年には、女川原発2号機、島根原発2号機を再稼働させました。そこで今回はまず、小出さんが原子力反対に生涯をかけるきっかけとなった女川原発建設の反対運動にふれ、原子力に夢を託し入学した東北大学原子力工学科の学生時代の小出さんが、なぜ原子力発電反対に生涯をかけるようになったのか?について伺いました。若き小出さんが気付いたこととは、莫大なリスクを伴う原子力発電は到底都会では引き受けられないから過疎地に押し付ける、この圧倒的な差別に立って日本のエネルギー政策があるのだから、到底許されることではないということ。そして小出さんの度重なる警告通り、3.11は起きてしまったわけです。南海トラフ巨大地震も近いとされる中、稼働中の複数の原発が破壊されたなら、日本という国自体が吹き飛ぶ可能性があると言っても過言ではないと、小出さんは断言します。番組では、改めて原子力発電の愚かさ、恐ろしさについてふれる中で、今こそ私たちがとるべき行動について提言します。
特集2:「トランプ政権になって、ガザとウクライナは一体どうなるのか?」
西谷文和(フリージャーナリスト)ひとり語りレポート
世界の紛争地を取材する西谷文和(当番組主宰フリージャーナリスト)が、ひとり語りでガザとイスラエル戦争を中心にレポートします。日本の教育における世界史の授業は、ホモサピエンスから始まるも時間切れで現代まで到達できず、大多数の日本人は複雑な世界情勢を理解する力を持ち合わせません。民族や国の歴史について絡んだ糸を手繰るようにていねいに見ていくと、なぜ今世界でこんなにも惨たらしい戦争が繰り返されてしまうのかがわかってきます。その意味で、今回の西谷のレポートはとてもわかりやすくお薦めです。約30分のひとり語りですが、ガザ戦争の詳細を理解する過程で、世界中で憎悪、差別、紛争、格差、フェイクとメディアの問題などがなぜこんなにも猛威を振るっているのかが理解できると思います。そして日本においては、今まさに平和憲法や民主主義の根幹を揺るがしかねない事態が多発する必然に、どのように対処するべきなのかをリスナーの皆さまとともに考えて参りたいと思います。
西谷文和・新著のお知らせ
「行ってはいけない!大阪危険万博」西谷文和・編著(せせらぎ出版)
詳細はこちら!
00:03 前枠 TM~
05:25 前半 Jingle~
26:57 後半 Jingle~
56:36 後枠 ETM~
58:29 アナ尻
60:00 曲尻
※「路上のラジオ」からご支援のお願い
この番組は皆さまからのご寄付によって制作・配信しています。リスナーの皆さまおひとりとりのあたたかいお志しがあって、ラジオ局やYouTubeを通してたくさんの方々にお伝えすることができているのです。心から感謝しますとともに、ますますの応援をどうぞよろしくお願いいたします。ご寄付の詳細は、こちら「ご寄付のお願い」をご覧ください。いつもご愛聴くださり誠にありがとうございます。