Vol.10 カジノに万博。利権と有害物質でドロドロ、災害危機も囁かれる夢洲から市民を守れ!

ゲスト:桜田照雄さん(阪南大学教授)

<メインテーマ>
「カジノに万博。利権と有害物質でドロドロ、災害危機も囁かれる夢洲から市民を守れ!」
ゲスト:桜田照雄さん(阪南大学教授)

カジノが置かれる総合リゾート(IR)の候補地として、またそれと一体的に進められる前提の2025年大阪万博の開催予定地。大阪の人工島「夢洲(ゆめしま)」の開発には、大きな問題が山積していると言います。そこで、今年9月8日、パーソナリティ西谷文和が、阪南大学教授・桜田照雄さんと夢洲取材を敢行、その時の模様も交えて、スタジオで桜田さんとともに改めて夢洲開発の問題点について語ります。

法規制がされる前から、有害物質を含む産業廃棄物や建設廃棄物などが大量に埋め立てに使われてきた現実に加え、汚水処理で発生した有害な汚染水を大量に含む海上の池、さらに台風、高潮、地震にさらされる脆弱な地盤、トンネルと橋だけに限られる交通アクセスの危険性、どれをとってもカジノそして万博会場に夢洲を選ぶ理由など見当たらない。それなのになぜ?

番組中解説をした現在の夢洲の様子
⇒番組中解説をした現在の夢洲の様子

汚染水が至るところに・・
⇒汚染水が至る所に・・

台風の強風で倒壊したコンテナ
⇒台風の強風で倒壊したコンテナ

昨年の台風ではこんなことも
⇒昨年の台風ではこんなことも

答えは明快で、莫大な利権が存在するから。その先には、PCB・六価クロム・ダイオキシン・カドニウム・ベンゼンなど聞くも恐ろしい有害物質にむしばまれ、災害の危機にさらされ、ギャンブル依存症で身を持ち崩す一般市民がいるというのにです。

番組では、人工島夢洲の成り立ちからこの島自体の危険性を検証するとともに、ここ夢洲であれ、横浜であれ、日本に上陸するカジノというギャンブルの仕組みとその経済規模、政治家利権との癒着構造などを解説。その巻き添えを食った善良な一般市民を、ギャンブル依存症や借金地獄という奈落の底に突き落とすカジノの危険性を丁寧にひもといていきます。

しかし・・。大阪府が高校生向け全320校に配布したギャンブル依存予防パンフレット・・一番の予防はギャンブルに近づくなとは決して謳わない・・まるで賭博しろと言っている怪!?一体この国はどうなっているのでしょうか??

参考:「将来、ギャンブルにのめりこまないために」(大阪府・大阪市作成)

そして、10月22日(火休)エル大阪にて、「カジノあかん!夢洲あぶない!ここで万博だいじょうぶ?10.22市民集会」が開催されます。お近くの方はぜひご参加ください。
詳しくはこちら!

<週替わりコーナー>
「うずみ火ラジオ」
フリージャーナリストの矢野宏さんが自らの取材に基づいて、空襲被災者の補償問題について語ります。