Vol.139 「見ざる聞かざる言わざる。沖縄から学ぶ政府の不作為」
ゲスト: 矢野 宏さん(フリージャーナリスト・新聞うずみ火代表)明 有希子さん(元宜野湾市緑ヶ丘保育園父母会副会長)
今回は、おなじみフリージャーナリストで「新聞うずみ火」代表の矢野宏さんとともに、沖縄を特集します。矢野さんは、毎年6月23日「沖縄慰霊の日」を取材しておられますが、番組前半では、終戦から78年が経とうとしている今、ますます重くのしかかる沖縄の負担について、共に検証していきます。憲法9条の精神を踏みにじり、敵基地攻撃能力の保有を叫ぶ岸田内閣は、安保三文書の改定後、南西諸島において、自衛隊のレーダー基地という当初の説明に反し、射程距離1000Kmを超えるミサイル基地の配備計画を着々と進めています。合わせて重要拠点とされる基地の地下化も進めるとのこと。それほどまでに危険な場所で庶民は爆撃にさらされ基地は地下とは、この国は一体何を守ろうというのでしょうか?また何のための「防衛費」なのでしょうか?太平洋戦争下で「捨て石」とされた沖縄の凄惨な記憶が蘇ります。
そして、番組後半では、かつて宜野湾市にお住いで今は関東にいらっしゃる明有希子さんにお電話をつなぎます。明さんは、2017年12月7日、娘さんが通っていた宜野湾市緑ヶ丘保育園に米軍ヘリの部品が落下した事故をきっかけに、沖縄の平和に関する運動をされています。国内の米軍基地の7割が集中する沖縄で、常に危険と隣り合わせの暮らしを強いられている沖縄住民の現実に、明さんとともに改めて焦点を当てたいと思います。米軍に従属する政府の不作為、ますます進むマスメディアの劣化、その結果としての世論の無関心が、沖縄の人々をさらに追い詰めています。明さんも、その事件をめぐり、ネトウヨたちから心無いバッシングにより中傷を受けたといいます。根底にあるのが沖縄への差別意識であるとすれば、許しがたく、これらも含め、本土が沖縄に押し付けている負担の大きさ、重さについて改めて考えさせられるインタビューとなりました。
00:03 前枠 TM~
04:08 前半 Jingle~
21:14 後半 Jingle~
55:57 後枠 ETM~
57:43 アナ尻
60:00 曲尻 ~FO
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