Vol.170 元イスラエル兵士が語る「戦争あかん」ダニー・ネフセタイさん
ゲスト:ダニー・ネフセタイさん (電話インタビュー)
今回お話を伺うダニー・ネフセタイさんは、徴兵によりレーダー兵として戦地に赴いた経験のあるイスラエル軍元兵士です。アラブ諸国に囲まれたユダヤ人国家・イスラエルでは、強い愛国心が教育により植えつけられ、ダニーさんも子供の頃から空軍パイロットにあこがれていたといいます。そんなダニーさんは兵役を経て、アジア放浪の旅の末、日本で奥様と出会い、日本に定住する道を選びました。そしてダニーさんは今、ガザに対して凄惨な攻撃を続ける母国イスラエルに胸を痛めながら、日本から反戦・非戦を訴え続けています。
ダニーさんによれば、イスラエル国内では昨年10月7日、ハマスによって、民間を中心にイスラエル人が約1200名も殺害され、240名以上が人質に取られた越境攻撃は、第2のホロコーストであると捉えられており、ガザへの復讐攻撃は自衛のため不可欠だったとする世論が大半を占めているといいます。なぜ憎悪の連鎖が収まらないのか?議会の勢力バランスが凡そ50/50であったとしても、母国が攻撃を受ければ、リベラル派でさえ次々と右傾化していく様を目の当たりにしたと、ダニーさんはおっしゃいます。そうやって戦争を肯定した者たちをイスラエルでは(平和とはそんな甘いものではないということに)「やっと目覚めた人たち」と称するのだといいます。
泥沼の戦争になだれ込んでいった母国を鋭い視点で見つめ続けるダニーさんの言葉は、今は戦闘状態にはない国にいる私たちにも重く突き刺さります。「武器を持てば、被害者の誰もが加害者になる」とおっしゃったのは、特に印象的でした。だからこそ戦争は「始めないこと」が何よりも一番大切なのだと。正に憲法九条の精神がそこにありました。そんな尊い憲法を持つ国・日本が、そしてパレスチナともイスラエルとも信頼関係にある日本が、今なすべきことは明白です。その中で、私たちも、本当の国際平和とは何なのか、戦闘なくして国を守るにはどうしたらよいのかについて、深く考えるべきなのだと確信しました。今回は、ご夫婦で「全ての暴力に反対」とスタンディングをし、全国各地で平和講演をする元イスラエル兵士・ダニーさんの言葉に、あなたもじっくり耳を傾けていただきたいと思います。
00:03 前枠 TM~
05:28 前半 Jingle~
32:25 後半 Jingle~
56:48 後枠 ETM~
58:25 アナ尻
60:00 曲尻 ~F.O
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