Vol.205 ダニー・ネフセタイさん「なぜガザの虐殺が止まらないのか?現地から考える」

ゲスト:ダニー・ネフセタイさん(電話インタビュー)

10月3日から12日まで、西谷文和はイスラエルに入り、エルサレムやヨルダン川西岸地区などを現地取材して来ました。そこで今回は、泥沼の戦争が1年以上も続くイスラエルとガザの問題を特集します。お電話でお話を伺うのは、かつてはイスラエルのレーダー兵として兵役についたこともあり、現在は日本に住みながら平和活動を続けるイスラエル人、ダニー・ネフセタイさんです。

ガザではすでに4万人以上の死者が出ており、その8割が女性や子供という報告もあります。イスラエルという国はなぜ頑なに争いを続けるのでしょうか?そこにはアラブ人とユダヤ人を隔てる複雑な民族の歴史がベースにあり、対立の根底にある憎悪は、イスラエルの閉ざされた教育によりさらに深く植え付けられているのだと、ダニーさんはおっしゃいます。ホロコーストの恐怖体験が民族戦争を正当化させ、メディアもこぞってこれを煽り、ネタニヤフ政権の意のままに真実をねじ曲げ報じるのだといいます。アラブ人はテロリスト、人間ですらなくアニマルなのだと。その中で、戦争反対・平和を叫ぶ人々はいないのかと言えば、そうでもないようです。少しずつ気づきはじめている国民もいる中、それでも政権はデモ集会の人数を制限したりしながら、ネタニヤフ退陣の声を封じ込めています。

番組後半では、西谷が自身の目で見て来たヨルダン川西岸・ジェニンの街について、ダニーさんに伺います。虐殺と破壊しつくされたこの町では一体何が起きたのでしょうか?そしてイスラエル兵より恐ろしいとも言われる「入植者」とは?

イスラエルは、さらにレバノンやイランで大虐殺を続けるのでしょう。ダニーさんによれば、国連の会議でヨルダンの外務大臣が「イスラエルがパレスチナ国家の設立を認めるなら、アラブ系57か国はイスラエルの安全を保障する」とした発言を、国際メディアもほとんどが報じていないと言います。今こそ良識ある国際社会、特に平和憲法を持つ日本が先頭に立って、この憎悪の連鎖とネタニヤフの暴挙を止める時です。ダニーさんはおっしゃいます。世界で見るならば98パーセントの地域は平和で、普通の生活を望んでいる人々のはず。そうした人々が声をあげて国際世論を高めていかなければならないのだと。本当にそのとおりだと思います。「路上のラジオ」第205回、今回も最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
03:25 前半 Jingle~
30:45 後半 Jingle~
56:23 後枠 ETM~
58:15 アナ尻
60:00 曲尻 ~FO

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