Vol.213 藤永のぶよさん「とうとう入場に成功、大阪危険万博」
ゲスト:藤永のぶよさん(おおさか市民ネットワーク代表)
4月13日の開幕までもうあとわずか、怒りと不安しかない大阪万博をぶった斬る人気シリーズ、今回も藤永のぶよさんとともにお送りします。ついに藤永さんは、現地視察に参加して来られたそうです。まずは、貫工法と言われる大屋根リングをしっかりと観察。そのずさんな造りにたいへん驚いたと言います。建付けがとても悪く、釘は使っていないものボルトをたくさん使っている様子も伺えたとのこと。これが貫工法というなら本当の宮大工さんが気を悪くするだろうとおっしゃいます。また以前この番組でも驚きとともに取り上げた大屋根リングの「避雷針」は、現地取材の結果やはり「手すり」だとのこと。さらには万博協会の災害対策マニュアルに「津波の際には、大屋根リングに上がらないように指示する」と記載されているとのこと。少しでも高いところに避難するのが常識のところ、よほど建築物として自信がないのでしょうか?
このように危険極まりないことには事欠かない大阪万博は、有害物質の吹き溜まりでもあります。メタンガス、硫化水素、一酸化炭素、ダイオキシン、PCB、水銀、しかもそれらが最も危険な地帯がレストラン街だとか。洋上の過酷な気候においては熱中症対策も心配ですが、8か所あるという診療所のうち、医師や看護師がいるのはたった3か所といいます。平均15万人、マックスで22万人が訪れるというイベント会場においては、あまりにも脆弱と言わざるを得ません。藤永さんはおっしゃいます。熱中症も食中毒も、患者はひとりふたりではない、発生するときは同時かつ大勢なのだと。
他方、そんな大阪万博のチケットは、さっぱり売れていないようです。2,300万枚が損益分岐点とのことですが、今のところ730万枚程度しか売れておらず、そのほとんどが企業中心で、一般向けは30万枚程とのこと。それではその莫大な赤字は誰が埋めるのか?すでに巨額を投じた何の意味もない祭りの尻ぬぐいを、さらに市民の税金でさせられるなら本当にやっていられません。
そんなわけで後半では、藤永さんらが起こした4つの裁判について伺います。特にIR用地を恣意的に安く評価した「鑑定談合」は、森友学園事件と構造が酷似しているといいます。不動産鑑定士と大阪市港湾局担当者とのメールのやりとりが明らかになる中、今後の裁判の行方が気になります。すべてがずさんな建設計画、つじつまが合わない財務計画、危険極まりない運営計画、そしてそれに続く害悪しかないIR開発計画。こんなバカげた祭りの責任を、関わった政治家たちにきちんと取らせねばなりません。私たちはこれからも、藤永さんらの活動を応援しながら、更にこの問題を追及していきます。「路上のラジオ」第213回、最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。
00:03 前枠 TM~
04:47 前半 Jingle~
36:10 後半 Jingle~
56:23 後枠 ETM~
58:20 アナ尻
60:00 曲尻 ~F.O
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